子育てをしていく中で、子どもが小さいときに「気をつけておいた方が良いこと」や「身につけたい習慣」ってあるの?
このような疑問にお答えします。
✔︎本記事の内容
- 食事、運動、意識など小さい時の習慣の大切さがわかる
- 習慣によってどのような影響があるかがわかる
「スポーツ選手の親は元スポーツ選手が多い」なんて話は良く聞きますよね。
運動神経などは遺伝が大きいと昔から言われていますが、果たして本当にそうでしょうか?
もちろん、遺伝的な部分は否定できませんが、最近では習慣的な部分の重要性も注目されています。
つまり、スポーツ万能な子どもの親がスポーツ選手だからスポーツ万能というのは、指導方法や習慣など「良い環境を提供してあげることができた」ということも大いに関係していると考えます。
親が子どもに強制して、親の夢や野望を押し付けるのは良くありませんが、子どもが「興味を持つ」ことがあるのであれば、「自分はその分野が苦手だったから子どもも向いていない、、、」と決めつけるのではなく、「正しい努力」の方法を伝え、環境を用意してあげることが子どものために親にできることではないでしょうか。
✔︎本記事の信頼性
今回はスポーツをはじめ、小さい時の習慣が大きくなるにつれて影響するだろうな、と思う内容を今まで多くの子どもの運動指導を経験し、小学校栄養教諭の資格を持つトレーナーがご紹介したいと思います。
子どもの頃に身につけたい習慣と気をつけたい「7つ」のこと
色々な分野に挑戦させる(たくさん遊ばせる)
運動神経などをはじめ「神経系」は5歳までに約80%発達し、12歳でほぼ100%になるいわれています。この頃の神経系の発達は著しく、一度その回路が形成されるとなかなか消えません。
例えば、子どもの頃に覚えたピアノの曲を弾いたり、自転車に乗ったりなどは、大人になって久しぶりにしてもできることが多いですよね。
つまり、この頃の神経への刺激はとても大切で、そのために一番重要なことは色々な分野に挑戦させ、「たくさん遊ぶ」ことです。
感覚は使うことで養われます。
何か興味のある遊びやスポーツがあれば、たくさん経験させてあげることで、小学校高学年(9〜12歳頃)に訪れる「ゴールデンエイジ」といわれる神経回路の完成期に運動能力の習得スピードが上がる時期にさらに効果を発揮することでしょう。
運動の好き嫌いは「できる・できない」に大きく左右されます。
大きくなってから「する・しない」の選択肢を選ぶことは可能ですが、その前に「できる楽しさ」を親が用意してあげることも大切なのではないでしょうか?
ぜひ、たくさんの刺激を子どもにプレゼントしてあげましょう!
足に合う靴にこだわる
靴はのように選んでいますか?
「見た目」「ブランド」「歩きやすさ」など、大人になればこだわりも出てきますが、子どものうちは親が選びますよね。
子どものうちは足のサイズがどんどん変化していくため「値段」で決める場合もあるでしょうし、とにかく「可愛さ」を重視している親も多いのではないでしょうか?
とてもわかります、、、
しかし、子どもの頃の足はとても大切!
裸足の状態から靴を履いて歩く感覚は、大人が思っている以上に難しく、変な癖もつきやすいため、その後の「歩き方」や「足の形」に影響してきます。
足は身体の土台となるため、とても重要です。
スポーツでは、足の癖により怪我が多い子どもたちもたくさん見てきました。
たかが靴と思われるかもしれませんが、極力「足に合ったもの」を選んであげることが、子どもの将来の健康を守ることになります。
ぜひ、靴を買うときは一度靴屋さんに相談してみてくださいね!
味付けに気をつける
味には「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」といった5つの味があり、それらを口の中で感じ取ります。それぞれには役割があり、炭水化物やタンパク質など生きていくために「必要な栄養素」をまんべんなく摂ることや、苦いと感じることで体にとって「危険なもの」と判断する役割があります。
そのため、子どもは特に「苦いもの」が苦手と感じやすいのですが、それは感情というよりかは「生体防御反応」ということになります。その為、無理に食べさせるのではなく好みの味(甘味など)を感じ、この食べ物は大丈夫と判断ができるようになったら受け入れられるでしょう。
味覚は0〜1歳頃、離乳食を通して様々な味や食感などを感じ、食べ物の「美味しさ」を知っていきます。さらに2〜3歳頃になると自我が芽生え「味の好み」が出てきます。この頃は食べるという「経験」を通して、記憶に残りやすくなってきます。
味覚は10歳ごろまでに発達するといわれています。
少しずつ色んなものが食べれるようになるからと、味の濃いものを食べさせすぎたり、好きなものだけ食べさせると習慣として定着しやすくなるでしょう。
また、「嫌な記憶」も同じく影響し、無理矢理食べさせたものなどは後に好き嫌いに影響する可能性があるでしょう。
「栄養」は大切ですが、食べることに興味をもち、食事は「楽しい」と感じてもらうことが何より大切です。さまざまなものを楽しみながら食べさせてあげましょう!それがママやパパとのコミュニケーションにもなります。
スマホやタブレットを渡さない
「うちでは、子どもたちがデジタル機器を使う時間を制限している」
スティーブ・ジョブズの言葉
スマホなどのデジタル機器には依存性が高く、タブレット学習は特に幼児には向かないとの研究結果も出ています。
- 字を書く能力の低下
- ものを触る感覚能力(パズルゲームなど)の低下
- 我慢をする能力(欲への制御能力)の低下
- 成績の低下
- 精神不安定
- 睡眠の質の低下
など、様々なデメリットが指摘されています。
大人にとって便利なデジタル機器は、子どもをゲームなどでおとなしくさせるのには最適なツールですが、同時に脳が未発達な子どもにとっては悪影響になることもあります。
完全に排除は現代の生活において難しいですが、ある程度制限して利用することが子どもの成長に大切になるのではないでしょうか?
片付ける習慣をつける
物を片付ける「整理整頓」はある程度、習慣で身に付きます。
育った環境は大きく、大人になっても物を片付けることが苦手な人は、小さいときに片付けなくても良い環境(親に怒られない、親が片付けていた、親が片付けが苦手だった)であったことが多いのではないでしょうか?
大人になってから片付けに目覚める人もいますが、ほとんどの人は習慣をそう簡単には変えることができません。
あまり潔癖になることはよくありませんが、苦手意識をなくす程度には片付ける習慣をつけてあげることが、子どもの将来のためになるのではないでしょうか?
時間管理の習慣をつける
時間の管理は、「約束を守る」ということに直結します。それは、大人になった時には「信頼」という形に変わるでしょう。
決まり事だから守る、とういうのはもちろん大切ですが、なんでも決まり事と解決するのではなく、「なんで守るのか」を子どもが納得するように説明してあげることが行動へと結びつき、継続へとつながるのではないでしょうか。
大人でも頭ごなしにルールを押し付けられると反抗したくなりますしね。笑
自分で「考える」癖をつけさせる
子どもの好奇心は凄まじいです。
ことあるごとに「なんで?なんで?」と聞いてきます。
そんな時、なんでも教えてくれるGoogleさんに答えを聞くのは便利ですが、その前に「考えさせる」習慣をつけることが大切になります。
大きくなれば答えのない出来事の連続です。
疑問に思ったことにはすぐに答えを教えるのではなく、正解や間違いなどで判断せずに自分なりの答えを考えさせることは、大きくなって壁にぶつかった時に必ず支えになってくれるでしょう。
まとめ
今回は、子どもの頃に身につけたい習慣と気をつけたい「7つ」のことについてまとめましたが、これらはあくまで影響の一部に過ぎません。
また、教育にはさまざまな考えや、家庭環境がありますので「正しさ」は一つではありません、今回の「7つ」は経験と考えを私なりにまとめたものになります。
現在子育てをしている方や、これから子育てをしていく方の参考に少しでも慣れれば幸いです。
愛の溢れる子育てになりますように。
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